インストール

IncrediBuild のインストール


CPU リソースを提供するすべてのマシンに IncrediBuild Agent を、IncrediBuild システム内のマシン 1 台に IncrediBuild Coordinator をインストールする必要があります。Coordinator と Agent の両方を同じマシンにインストールできます。

インストールの過程で Coordinator の IP アドレスが他の Agent のインストール時の接続に利用されるため、Coordinator から先にインストールする必要があります。

IncrediBuild Linux 版の初回インストール

初めて IncrediBuild をインストールする際は IncrediBuild Coordinator と Agent をインストールする必要があります。インストール手順は次の通りです。


IncrediBuild Linux 版のインストール手順:

  1. IncrediBuild のインストーラー ファイルをダウンロードします。
  2. ターミナルで次のコマンドを入力します。

    sudo bash ./incredibuild_installer.bin -i -C -S -A <Path_To_IB_Data_Files>

  3. IncrediBuild Coordinator と Agent の両方がインストールされます。

追加 Agent のインストール

IncrediBuild のアクセラレーション性能を十分引き出すには、リモートマシンにヘルパー Agent と呼ばれる追加の Agent をインストールする必要があります。インストール手順は次の通りです。

ヘルパー Agent のインストール手順:

  1. IncrediBuild のインストーラー ファイルをダウンロードします。
  2. ターミナルで次のコマンドを入力します。

    sudo bash ./incredibuild_installer.bin -i -S -O <Coordinator_Machine_IP> -A <Path_To_IB_Data_Files>

  3. IncrediBuild Agent がインストールされます

カスタム インストールのコマンドフラグ

IncrediBuild のインストール コマンドラインの引数のフラグを変更または追加することで、インストールをカスタマイズできます。

以下は利用可能なフラグと動作の一覧です。

フラグ説明メモ
-i

インストール:Agent / Coordinator のインストールで使用

インストールに必須

-u

アップデート:Agent / Coordinator のアップデートで使用

手動アップデート時に必須

-O <COORDINATOR_IP>Coordinator の IP またはホスト名 

-C 以外のコンポーネントのインストール時に必須( -S もしくは -H )

-C 指定の際は、本フラグは使用できない。

-C

IncrediBuild Coordinator のインストール

-O フラグは指定できない。

-S 

イニシエーター / ヘルパー Agent のインストール

-O フラグ必須

-H 

ヘルパー Agent のインストール

-O フラグ必須

-C -S 

Coordinator、イニシエーター / ヘルパー Agent のインストール

-O フラグは指定できない。

-C -H 

Coordinator とヘルパー Agent のインストール

-O フラグは指定できない。
追加のカスタム フラグ説明メモ

-A <path>

ストレージのディレクトリ。Incredibuild データベースとファイルキャッシュが保存されます。既定のファイルサイズは 10GB です。サイズは設定可能 (「インストールオプション」を参照)。

必須
-Z <size>データベースに割り当てるファイル キャッシュのサイズ。文字列 (既定値:10GB)
-G <port>ウェブインターフェイスの GUI にアクセスするポートを指定。文字列 (既定値:8080)
-N <port>Coordinator ユーティリティー ポートを指定 (ヘルパーの割り当てに使用)。文字列 (既定値:9953)
-D Coordinator の接続テスト